広島県尾道市、スマート公民館の実現に向け実証実験を実施[ニュース]
広島県尾道市は、オンライン予約システムを試験的に導入し、公民館の管理運営に関する実験を実施した。実験の内容は、オンライン予約システム「まちかぎリモート」を試験的に導入し、向島公民館の貸会議室等の予約をオンラインにて受付及び管理し検証するものだ。
実証実験の背景と内容
現在、尾道市民が貸会議室を借りる際は、市の担当者と対面して使用申請書の提出と鍵の受け渡しを行っている。しかし、利用者と職員の負担を軽減するために、公民館の鍵を公民館長ではなく近隣住民が管理しているケースも多い。
また、管理者の高齢化に伴って管理方法の見直しを検討している施設も多く、問題の解決が急務である。
この背景をもとに尾道市では、向島公民館にて会議室を借りる際の予約システムを導入し実験を実施。運営管理の負担軽減へとつながっているかどうか、実験後にアンケート調査も行った。
結果と今後の予定
公民館長を対象に行ったアンケートの結果では「使いやすい」「問い合わせが減った」などの声が集まり、職員への作業縮小が感じられた。また、オンラインでの予約申請により市民の負担も軽減した。
尾道市は、本実証実験の結果をもとにデジタル化を促進し、市民の利便性向上とさらなる運営管理の負担軽減を図り、地域社会の活性化を目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)