横浜市、新型コロナ自宅療養者への医療支援を開始 [ニュース]
横浜市は、2021年8月から、自宅で療養する新型コロナ患者にオンライン診療・往診を行う運用を一部地域で開始した。医療支援は、横浜市の委託事業として、ファストドクター株式会社が受託して実施する。
新型コロナウイルス感染拡大の第5波では、急激な患者の発生で病床の逼迫が進み、自宅療養の患者が増加したことで、自宅で医療的な支援を開始できる体制が求められていた。横浜市は今回の取り組みを通じて、自宅で療養するコロナ患者へのオンライン診療・往診を実施する。
今回の取り組みによって、横浜市の自宅療養者は、夜間・休日においても医師・看護師による相談・オンライン診療・往診を受けることができ、自宅でも適切に処方・酸素投与等の医療的な支援を受けることができる。
概要
① 電話相談:
自宅療養中の過ごし方や療養中の不安に対して、看護師が電話での助言を実施。
② 救急オンライン診療:
医師がテレビ電話で診察。処方薬は翌日までに宅配され、患者は外出しなくても薬を受け取る事ができる。医師が対面診療の必要性を認めた場合は、往診チームと連携。
③ 救急往診:
医師が自宅へ訪問し、診察・検査・処方を実施。必要に応じて、在宅での酸素投与やステロイドの投与等で入院までの肺炎治療を行う。
④ 健康観察:
オンライン診療・往診時に、医師がその後の経過観察が必要と判断した場合、ファストドクター内の健康観察センターに常駐する看護師が、1日最大8回の健康観察架電を実施。体調悪化の際には医師と連携し、適切な治療や療養指導を行う。
対応時間
平日:19時〜翌0時、土日祝:06時〜翌06時
対応地域
横浜市港北区、順次拡大予定
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)