堺市、地域医療情報ネットワークシステムを開始[ニュース]
大阪府堺市では、市の医師会と情報公開施設との共同により「堺市地域医療情報ネットワークシステム」を構築、6月1日より運用を開始した。
堺市地域医療情報ネットワークシステムとは、患者に同意を得たうえで、病院(情報公開施設)で受けた検査結果や入院時などの診療情報を、かかりつけ医などの身近な医療機関(参照施設)と共有する仕組みである。
患者が、堺市地域医療情報ネットワークシステムに参加している、かかりつけ医などの身近な医療機関(参照施設)で、システムについて説明を受けて同意することで、医療機関同士での該当者に関わるデータ連携が開始される。
これにより、患者は病院とかかりつけ医間をよりスムーズに受診することが出来る、病院での診療内容をかかりつけ医にも確認することができる、薬や検査の重複を避け負担を軽減することができる、などのメリットを得られるようになる。利用にあたっての患者側における費用負担はない。
現時点での情報公開施設と参照施設は、それぞれ下記のとおりとなる。
・情報公開施設(令和3年6月1日現在)
大阪労災病院、堺市立総合医療センター、堺平成病院、馬場記念病院、耳原総合病院
・参照施設(令和3年5月19日現在)
市内医療機関32施設(今後も参加機関は募集する予定。)
共有される情報は、患者の基本情報(住所、氏名、年齢など)、アレルギー情報(病名、処方歴、検査歴など)、各種オーダー情報(処方、注射、検査などのオーダー情報)、検査結果(レントゲン画像など)。
個人情報については、法令等を含め、堺市地域医療情報ネットワークシステム運営協議会において適切に運用方法を定め厳密に取り扱いをおこなう。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)