東京都、「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 version up 2022」を公表[ニュース]
東京都は2月4日、「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 version up 2022」を公表した。
東京都では、コロナ禍で浮き彫りとなった課題を克服し、世界から選ばれる都市となるため、DXの推進を梃子として、制度や仕組みの根本まで遡った「都政の構造改革」を強力に推進し、都政のQOS(クオリティ・オブ・サービス)を向上させることで、都民のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高め、誰もが安全・安心で幸せを享受できる社会の実現を目指している。
「シン・トセイ」は、都庁職員1人1人がいかにこの戦略を身近に感じ、改革の浸透を図っていくことができるか、構造改革推進チームの若手職員が真剣に議論し、「職員一丸で新しい都政を創り上げる」意識を共有するためのキーワードとなっている。
都政の構造改革が始まって約1年半が経ち、東京都ではこの間、FAXレス98%削減、ユーザーテストの実践など、着実に取り組みを進めてきた。そしてこのたび、改革を加速させ、アジャイルに推し進めるため、2022年2月に「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 version up 2022」を策定した。
「シン・トセイ2は」これまでの構造改革の実践と成果を振り返りつつ、昨年3月に策定した「シン・トセイ」戦略をさらに推し進め、2025年度「デジタルガバメント・都庁」の基盤構築に向けてさらなる取組の加速化を図るため、戦略をバージョンアップしたものとなる。
これまで東京都がさまざまなプロジェクトを実践していく中で「これがカギだ」と感じたものを議論し、それらを「5つの改革実践のスタンス」としてまとめたものが、戦略に盛り込まれている。
実践01:ユーザーとの対話を徹底する
実践02:QOSを徹底して数値化しデジタルで爆上げする
実践03:働く環境を変えることで、人を、仕事を、組織を変える
実践04:制度や仕組みなどの構造的な課題に切り込む
実践05:変革をスピードアップし、サービスをいち早く実現する
そして、「シン・トセイ2」に盛り込んだこれら「5つのスタンス」を改革の実践の中で都庁の中に着実に浸透させ、都庁を「デジタルガバメント」に変えるための改革の突破口である「7つのコア・プロジェクト」を推進するとともに、各局事業のサービスの提供のあり方や仕事の進め方そのものを改革する「各局リーディング・プロジェクト」を推進し、2025年にデジタルガバメント・都庁の基盤を構築していくとしている。
CoreProject01:未来型オフィス実現プロジェクト
CoreProject02:5つのレス徹底推進プロジェクト
CoreProject03:ワンストップ・オンライン手続プロジェクト
CoreProject04:オープンデータ徹底活用プロジェクト
CoreProject05:スタートアップ・シビックテックとの協働推進プロジェクト
CoreProject06:都政スピードアッププロジェクト
CoreProject07:組織・人材マネジメント変革プロジェクト
公表資料は、以下URLより閲覧可能。
●「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 version up 2022」ページ(政策企画局HP・URL)
●「シン・トセイ2 都政の構造改革QOSアップグレード戦略 version up 2022」(デジタルブック・URL)
(執筆:デジタル行政 編集部 柏 海)