埼玉県北本市、ふるさと納税型クラウドファンディング 北本デジタルアーカイブズ始動 [ニュース]
北本市は、ふるさと納税型クラウドファンディングを活用し、11月1日より、市内団体提案の「北本デジタルアーカイブズ」事業の寄附募集を開始した。
2万年以上前の旧石器時代から人々が住む北本市には、歴史的価値の高い縄文遺跡、有史以降の文書的資料や、神社仏閣に関わる文化財、近年では書籍などに纏められた刊行物など、歴史・文化・自然に関する広義な意味での資料が存在している。しかし現状では、それらの資料は散逸や破棄、もしくは保存されていても経年劣化によって消失している。
一方、20世紀後半より、様々な物のデジタルでの保存が可能となった。デジタルの柔軟性は閲覧・利用方法に数多くの応用を可能とし、様々な表現も可能になっている。本プロジェクトでは、データの保存だけではなく、新しい時代のアーカイブ利用方法も含めた提案をしていきたい、としている。
また、11月3日には「北本デジタルアーカイブズ」について市内中学生等と意見交換を行うワークショップを北本向学館(北本市中央4-170ラインハルト1F)で実施する。
【ふるさと納税型クラウドファンディングとは】
通常のクラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人からプロジェクトに必要な資金の調達を行うことを言う。北本市が行うクラウドファンディングは、ふるさと納税の仕組みを活用して寄附を集めるもの。寄附をした人は税の控除を受けることができる。寄附を集める事業は、提案を受け、市の庁内審査会において、公益性があるか、地域活性化に繋がるかなどを審査し認定されたものに限る。
ふるさと納税型クラウドファンディング実施の主なメリット
・市がプロジェクトの認定をすることで、信用性が上がり、集金力が高まる
・プロジェクト実行者が、クラウドファンディングに関わる事務処理等をする必要がない
・プロジェクトの内容を全国に発信できる
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)