神奈川県、Helte社とコミュニティの再生・活性化に関する連携協定を締結[ニュース]
神奈川県は、日本語でのグローバル・コミュニケーション・サービス「Sail」を運営する株式会社Helteと、「コミュニティ再生・活性化に関する連携協定」を締結した。
新型コロナウイルス感染症の流行が長期化する中で、地域のコミュニティ活動が制限され、人と会う機会が減少し、社会的な孤独・孤立の問題はより一層深刻さを増している。
この問題は日本人だけではなく、神奈川県内の留学生をはじめとする多くの外国籍県民等にも当てはまり、日本人との交流の機会が減少しているという課題もある。
一方で、オンラインツールを活用した新たなコミュニケーションの形が浸透しつつあり、自宅にいながら遠方の家族や友人と交流することが身近になった。そこで神奈川県は、オンラインサービスの活用による、コロナ禍で社会参加の機会を失った日本人と外国人との交流を通じ、「ボーダーレスな地域社会」を構築しながら、コミュニティの再生・活性化を進めることとなった。
神奈川県はHelte社と協定の締結を機に、次の取組みについて連携・協力を進める。
(1) 神奈川県内の日本人や留学生等のコミュニケーション機会の創出に関すること
1.「Sail」の活用により、神奈川県内の日本人と、「海外で日本語を学んでいる若者」や「留学生や技能実習生など外国籍県民等」の方との間のコミュニケーション機会を創出する。
2. 活用を進めるため、「Sail」の説明会を開催する。
3. 神奈川県内在住の日本人に対して「Sail」の利用状況に関するアンケート調査を実施する。
4. 外国籍県民等に対して「Sail」登録時に事前アンケートを実施し、アンケートへの回答を条件に「Sail」の利用を無償化する。
5. 初めての人でも「Sail」での異文化交流に参加しやすいよう、神奈川県内の観光情報等を含めた会話の事例集を作成する。
(2) 「Sail」を軸としたオンラインコミュニティの形成に関すること
1. 異文化交流や海外の文化に興味がある方同士が、オンラインでコミュニケーションを取れる機会を提供する。
(3) 対面での交流機会の提供に関すること
1. オンラインでしか会う機会のなかった、異文化交流や海外の文化に興味のある方同士が、対面で交流できるイベント等を実施する。
(4) その他社会的課題の解決に資する取組みに関すること
(執筆:デジタル行政 編集部 和泉 理子)