石川県加賀市、新型コロナのワクチン接種情報に特化し、対話形式で回答する「AIチャットボット」を採用[ニュース]
ごみ分別のAIチャットボットやドラッグストア向けAIチャットボットを有するアンビシオテクノロジー株式会社(本社:東京都)は、新型コロナのワクチン接種情報に特化した「会話型AIチャットボット」を開発し、無償での提供を開始した。その第一弾として、石川県加賀市が採用。6月中旬から加賀市民に公開している。
アンビシオテクノロジー株式会社が加賀市に提供したのは、同社のチャットボット「Chat-Smile(チャット-スマイル)」シリーズの中の新型コロナワクチン版「Chat-Smile-ワクチン編」で、下記に示す加賀市固有の多くの情報を収録し、その他厚生労働省が発表しているワクチンの効果や副反応、国産のワクチン開発状況などの情報も収録されており、様々な質問に回答できるチャットボットとなっている。
【加賀市固有の情報の一部】
・集団接種会場や個別接種の医療機関のリストや予約方法に関する情報
・接種クーポン券を紛失した時の再交付申請の方法
・キャンセル待ちをする場合の情報やその申込方法
・携帯ショップにおけるワクチン接種のWeb予約の入力支援の情報
・タクシーを使う場合の助成制度
また、この「Chat-Smile-ワクチン編」は、常に加賀市の最新情報と厚生労働省の最新情報を網羅しており、AIが最適と判断した回答を選び自動で返答が可能。チャットボットのデータの更新作業は、アンビシオテクノロジーが実施する。
このチャットボットは、加賀市ホームページにあるワクチン接種のウェブ予約画面との連携やYouTubeなどの動画との連携、また、Google Mapとの連携などもできることから、単に質問に対する回答を得ることだけでなく、次のアクションもとれるチャットボットとなっている。
(執筆:デジタル行政 編集部 大野 裕貴)