福井県庁、働き方改革コンサルティングを導入 [ニュース]
福井県は株式会社ワーク・ライフバランスが提供する「働き方改革コンサルティング」を導入した。福井県は、チームで生産性向上のための施策を考える「カエル会議」の議題やタスク管理をオンライン完結できる「カエル会議オンライン」を用いて、働き方改革を進める。
福井県では、行財政改革アクションプラン(令和元年8月策定)において、重要方針の1つに「仕事の進め方改革」を定め、AI等の積極的活用、効率的・多様な働き方の推進に取り組んでいる。令和2年度には、福井県庁働き方改革“Life style shift”若手プロジェクトチームを結成し、「福井県庁は人生100年時代のモデル組織に変わり、次世代に選ばれる組織になろう」を基本コンセプトに、効率的な仕事の進め方のルール(共通ルール)の策定、今後の働き方改革の方向性をまとめた計画“Life style shift”デザインプランの策定に取り組んだ。
今年度はさらに、限られた職員体制により県民生活に不可欠な行政サービスを提供し続けていくため、県庁内のモデル所属において、業務プロセスの改善を図ることにより働きやすい環境を構築し、効率的な業務運営や県民サービスの向上を目指して、働き方改革コンサルティングの導入を決定した。
福井県が導入した株式会社ワーク・ライフバランスの働き方改革コンサルティングは、働き方改革に特化したワンストップコンサルティングサービス。1期8か月にわたり、顧客企業の課題を分析し課題を発見するところから、現場に入りこんで具体的な課題の解決に向けた議論のサポート・解決策の実施支援によって新しい働き方を手に入れるまでを伴走する。2006年に提供開始以来、累計1000社以上に導入されている。
■カエル会議オンラインとは
カエル会議オンラインは、 働き方の見直しを推進する「カエル会議」の議題やタスク管理をオンラインで完結できるサービス。カエル会議の開催頻度は 1~2 週間に 1 回で、時間は 30 分から 1 時間が目安。現場の社員が集まり、目指す働き方を設定し、会議時間の見直しや残業削減、チームコミュニケーションの活性化など、個人だけでは解決できない現状の課題に対する解決策の整理を実施する。
カエル会議はただ集まって議論するだけでは効果がなく、「アジェンダ設定」「意見の見える化」「役割分担」「期日設定」「楽しい場作り」の 5 つの点(カエル会議の5つの鉄則)を踏まえて話し合うことが重要となる。本サービスでは、これらの5つの鉄則に沿って会議を進めることが可能で、具体的には、会議の議題設定や追加がいつでもできる議題機能や匿名で意見を出せる意見機能、集まった意見を実行に移すためのタスク機能など、カエル会議の5つの鉄則を実現する機能により、働き方改革のための会議運営をサポートする。
意見を活発に集め、決まったタスクを実行、それを受けてさらなる意見が出るというサイクルを実現し、このカエル会議を繰り返し行うことで、現場主導での働き方改革を実行する。
■取組みスケジュール
コンサルティング期間中、トライアルチームとして参加する庁内4チームの職員は、カエル会議オンラインを活用し、週に1回程度のカエル会議を自職場で開催し、働き方改革に取り組む。
<今年度の取組み>
・2021年10月8日(金) :働き方改革コンサルティングキックオフ
・2021年10月~11月 :働き方改革コンサルティング定例会実施(2回)
・2021年12月 :働き方改革コンサルティング中間報告会
・2022年1月~2月 :働き方改革コンサルティング定例会実施(2回)
・2022年3月 :働き方改革コンサルティング最終報告会
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)