福知山市と福知山公立大学、「福知山城マインクラフト」プロジェクトを開始へ [ニュース]
福知山市と福知山公立大学は、売上本数世界一位のゲーム「マインクラフト」の世界に福知山城を建築する「福知山城マインクラフト」プロジェクトを11月から始動させた。監修するのはアジア初のプロマインクラフター、タツナミシュウイチ氏。建築やプロジェクト進行は、昨年度開設された福知山公立大学の情報学部の14名の学生が担う。「福知山城マインクラフト」は、2022年3月の完成お披露目を目指す。
福知山市では、今年「マインクラフト」を題材にした小学生のためのプログラミング教室を実施するなど、情報教育の充実に取り組んでいる。「福知山城マインクラフト」では、福知山城築城までのプロジェクト進行管理を大学生が担うことで、本プロジェクトを、大学の課題解決型学習(PBL)の一環としても位置付けている。
11月11日(木)には、タツナミ氏を講師に迎え、初回授業を実施。タツナミ氏と学生とのオンライン授業は、今回を含め計6回を予定している。2022年3月の完成お披露目に向けてタツナミ氏のアドバイスの下、地域の大学生が福知山市のシンボルである福知山城を築城していく、としている。
【監修者 タツナミシュウイチ氏】
日本初のプロマインクラフター/プロクラフター団体Japan Crafters Union 代表/明治大学サービス創新研究所 研究員/慶應義塾大学SFC研究所 所員など
TBS「マツコの知らない世界」や毎日放送「情熱大陸」など数々の地上波番組にアジア初のプロマインクラフターとして出演し、マインクラフトの教育的効果など広く世間に発信している。
【マインクラフト】
世界中で多くの人に親しまれている、ものづくりや探検などを楽しめるゲーム。プログラミング的思考を養うための教材としても注目を集める。累計売上本数2億本の世界で一番売れているゲームとして知られている。
【福知山城】
丹波を平定した明智光秀により1579年(天正7)年ごろに築城。明治初期に廃城となったが、1986(昭和61)年に福知山市民による瓦一枚運動によって三層四階の天守が復元されて現在に至る。
2017(平成29)年には「続日本100名城」に選定され、2018年11月には将棋の最高峰タイトル戦「竜王戦」の舞台となった。2019(令和元)年には天守閣を丸一日開城した日本初の試み「一日城主」や、「現代大茶会」などを開催。2021(令和3)年10月には、福知山城を大規模な光のアートで照らした国内最大級のプロジェクションマッピングを実施。
また、2022(令和4)年3月には、実業家の前澤友作氏のふるさと納税500万円を活用した「#福知山城チャレンジ」を実施。明智光秀を主人公にした史上初の能が福知山城で上演予定。
◆福知山城の特徴
①明智光秀が築城した城の中で、現在唯一、天守閣がある城
②北近畿唯一、天守閣がある城
③京都府内で唯一の登れる天守閣がある城
④光秀時代の石垣が残る城(ちなみに石垣に使われている転用石の数約500は日本有数)
⑤全国初、再生可能エネルギー100%の城(夜間ライトアップも含む)
(執筆:デジタル行政 編集部 與那嶺 俊)