3つのSで推進-旭川市、デジタル化推進方針案を作成[ニュース]
北海道旭川市は、第8次旭川市総合計画の施策を進めるため、市役所が取り組むデジタル化を推進する上での考え方を示した「旭川市デジタル化推進方針」の素案を取りまとめた。
同市は,平成9年に策定した「旭川市行政情報化計画」をはじめ,これまで電子市役所の実現に向けて取り組んできており、本方針は、これらの取組に続くものとなる。
第8次旭川市総合計画の各施策をICTを活用して推進するため,基本理念として、「機能的で信頼されるスマート自治体の実現」を掲げるとともに,国が示す「自治体DX推進計画」を踏まえて市役所によるデジタル化を推進する。
本方針の取組期間は,令和3年度(2021年度)から令和5年度(2023年度)までとしている。
基本理念である「機能的で信頼されるスマート自治体の実現」の実現のために、基本目標として、3つのSを設定している。
・Speedy行政サービス迅速化による利便性向上
電子申請や公共施設予約システムの利用拡大などの取組を実施
・Simple 行政運営の簡素化・効率化
AI・RPA等のICTの利活用や業務システムの最適化などの取組を実施
・Solution地域課題の解決
オープンデータの活用推進や超高速ブロードバンド基盤整備などの取組を実施
を掲げている。
また同時に、本方針を支える基盤としても、Saving、Security、Skillの3つのSを定めている。
・Saving ICT関連経費の節約
クラウドサービス利用によるカスタマイズ費用等,経費節約の取組を実施
・Security 情報セキュリティの確保
旭川市情報セキュリティポリシーに基づくセキュリティ対策の徹底などの取組を実施
・Skill デジタルスキルの向上・人材の確保
職員のICTリテラシーの向上などの取組を実施
旭川市では、令和3年6月21日(月)から令和3年7月21日(水)まで、市民や市内事業所従事者、通学者、その他利害関係者を対象に、「旭川市デジタル化推進方針(素案)」についての意見提出手続(パブリックコメント)を実施している。
(執筆:デジタル行政 編集部 野下 智之)