福岡県大川市「大学生等応援臨時給付金」の申請手続きがLINEのみで完結する「スマート公共ラボ 電子申請」がスタート[ニュース]
福岡県 大川市と合同会社DMM.comの地方創生事業(DMM 地方創生)にプレイネクストラボ株式会社が協働し、「スマート公共ラボ」の一環として開発を進めていた「スマート公共ラボ 電子申請」が2023年1月18日よりスタートした。
まずは「大学生等応援臨時給付金」の申請手続きがLINE上の操作のみで完結することで、コロナ禍や物価高騰の影響下においても学業と生活を安心して両立できるよう、速やかな支援を実施する。
「スマート公共ラボ 電子申請」とは
福岡県 大川市のLINE公式アカウントにてサービスが開始する「スマート公共ラボ 電子申請」は、「住民票の写し」「戸籍謄本・抄本」「各種税証明」の交付といった行政手続きや手数料の支払いなどが、LINE上の操作のみで完結するサービス。
仕事や家事の合間でもさまざまな行政手続きを手軽に行えるため、住民満足度が高まる。
「大学生等応援臨時給付金」について
福岡県大川市では、市内に在住し、市外の大学・専門学校等に通学している学生を支援するため、臨時給付金を支給している。
従来は申請手続きのために学生証のコピーなどを自治体に郵送する必要があったが、「スマート公共ラボ 電子申請」により、LINEで写真やデータを送信するだけで手続きが完了する。
コロナ禍や物価高騰の影響を受けやすい学生を速やかに支援できるだけでなく、紙が不要になることで、職員の負荷が減少するといったメリットもある。
「スマート公共ラボ 電子申請」の特徴
1.役所の窓口手続きがLINEで完結
住民票の写しや印鑑登録証明書の発行など、従来は役所へ行く必要のあった手続きが、自治体のLINE公式アカウントでスピーディに行うことがでる。生活者にとって身近なLINEを利用しているため、住民は準備に時間をかけずに、手軽に「スマート公共ラボ電子申請」を利用することが可能。
2.本人確認・電子署名もLINEでOK
LINE上で本人確認や電子署名といった公的個人認証を行えるため、専用デバイスや専用アプリは不要。マイナンバーカードにLINEをかざして読み取り後、本人確認を迅速に実行し、各種手続がスムーズにできる。
マイナンバーカードの交付率が全国的に上昇傾向にあり、LINEの普及率の高さと合わせて、多くの住民が利便性を実感できる機能だ。
LINE上での公的個人認証には、LINE Pay株式会社が提供する「LINE Pay 公的個人認証サービス」の仕組みを採用している。
3.オンライン決済に対応
交付料や送料など、手数料の支払いもその場で決済できる。クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな決済手段にも対応しているので、利用者のニーズに幅広く対応可能。
今後の申請対応予定
「住民票の写し」「戸籍謄本・抄本」「印鑑登録証明書」「課税証明書」など、さまざまな申請手続きにも対応し、さらなる生活の質の向上に努めていく。
(執筆:デジタル行政 編集部 加納 奈穂)