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鹿児島県曽於市がHRDX大賞を受賞、自治体で初めてDX日本一に輝く

鹿児島県曽於市がHRDX大賞を受賞、自治体で初めてDX日本一に輝く

鹿児島県曽於市は、デジタル技術を活用して人材育成や組織改革に挑む企業や団体を表彰する「日本デジタルトランスフォーメーション(HRDX)賞」において、自治体で初めて大賞を受賞した。「地方発! DX水道SOOリューション~ノウハウが導く持続可能な上下水道」が高く評価された結果である。

JAPAN HR DX AWARDSの概要

同賞は、一般社団法人「日本デジタルトランスフォーメーション推進協会」(東京)が主催し、次世代の働き方や組織変革において優れた成果を上げた取り組みを表彰するものだ。最終審査は2025年2月20日に実施され、ダイハツ工業や荏原製作所など、全国の名だたる企業・団体9組が候補に残る中、曽於市が見事に頂点を勝ち取った。

曽於市の取り組み

曽於市水道課は、慢性的な人手不足という課題に対応するため、上下水道を一括管理する新システムを開発。このシステムにより事務職員でも現場対応が可能となるよう、上下水道の稼働監視・機器台帳・地図情報を一元化。パソコン・タブレット端末・スマートフォンを活用し、いつでもどこでも状況を把握できる環境を整えた。また、隣接する市町村と広域連携を進め、緊急用資材の融通を円滑にする仕組みも構築した。

曽於市の展望

同協会は、「革新的なソリューションを打ち出し、広域・地域連携を積極的に推進した」と高く評価。開発を担当した水道課課長補佐の大峯直樹氏は、「受賞は想定外で驚いた。技術継承の仕組みができたことで組織強化につながったと思う」と語った。

(執筆:デジタル行政 編集部)