埼玉県三郷市が遠隔窓口サービスの実証実験を開始
本庁舎と市内の公共施設をオンラインで接続し、行政サービスの相談や申請手続きを可能とする遠隔窓口サービスの実証実験を開始した。
実証実験の概要
本実証実験では、「希望の郷交流センター出張所（市民課）」と「健康福祉会館（介護保険課・こども家庭センター）」をTKCの「遠隔窓口サービス」でオンライン接続し、“行かない・書かない”窓口の有効性を検証する。
検証期間
- 2025年2月26日～2025年3月31日（予定）
検証会場
- 住民側：希望の郷交流センター出張所（三郷市彦成3丁目7番19号）
- 職員側：健康福祉会館（三郷市花和田638番地1）
主な検証内容
- 柔軟な受付方法
- 住民・職員のスムーズな利用に向けた運用方法
- ワンストップ窓口を想定した運用方法
検証方法
- 遠隔窓口サービスを利用した住民・職員へのアンケート調査や観察を通じて、評価分析・効果検証を行う。
実証実験の背景
近年、行政手続きのオンライン化・デジタル化が進む一方で、住民は本庁舎へ出向く必要がある場面も多く、利便性向上が求められている。また、自治体側も職員数の減少などにより窓口業務の効率化が急務となっている。
遠隔窓口サービスを活用することで、住民は本庁舎に足を運ぶことなく申請手続きが可能となり、移動の負担が軽減される。一方、職員も勤務場所に関係なく住民対応が可能となるため、業務の効率化や出先機関の維持にも寄与する。
三郷市の展望
本実証実験を通じて、遠隔窓口サービスの有効性を検証し、将来的な本格導入を見据える。これにより、住民の利便性向上とともに、市の行政サービスのさらなるデジタル化・効率化を推進していく。
（執筆：デジタル行政 編集部）