大分県玖珠町が地域通貨「くすPay」用のスマートフォンアプリを導入

大分県玖珠町は、地域通貨・デジタル商品券「くすPay」のスマートフォンアプリを導入し、iOS版を2024年11月8日、Android版を2024年11月18日より提供開始した。これは大分県内初の試みであり、地域経済の活性化を目的としている。
アプリの企画・開発は、株式会社Asian Bridge(本社:東京都港区、代表取締役:小西広恭)および玖珠町商工会(会長:浅田健治)が担当した。
2024年12月2日より運用を開始した「くすPay」は、玖珠町内の100以上の加盟店舗で利用可能な地域通貨である。町内在住者のみならず町外在住者も利用でき、100円(税抜き)の支払いにつき1ポイントが付与され、1ポイント=1円として使用できる。サービス開始から1ヵ月で利用者数が1,000人を超えるなど、町民および来訪者から大きな支持を得ている。

地域通貨「くすPay」の概要
「くすPay」は、大分県内で初めて導入された地域通貨であり、玖珠町の経済活性化を目的としている。地域内での資金循環を促進し、経済の域外流出を防ぐ施策として注目されている。さらに、地方創生のモデルケースとして他自治体からも関心が寄せられている。
飲食店、小売店、サービス業をはじめとする町内の幅広い業種で利用可能であり、2024年12月17日時点で加盟店は100店舗を超えている。道の駅や温泉施設といった観光スポットでも利用できる点が特徴である。
アプリを活用することで利用者は加盟店舗の情報を簡単に確認でき、店舗側も手軽に情報を発信できるため、地域コミュニティの活性化にも寄与する。
「くすPay」アプリの特徴

「くすPay」アプリは、「くすPay」をスマートフォンで簡単に管理可能。
以下のことがアプリ内でできる。
- くすPayの残高・利用履歴の確認
- 加盟店情報の閲覧・フォロー機能
- 玖珠町商工会からのお知らせ確認
「くすPay」利用の流れ
1.くすPayカードの発行(登録料・年会費無料)
以下の2カ所で、カードが発行されている。
- 玖珠町商工会(玖珠町帆足125-1)
- くすPayサポートセンター(玖珠町帆足233-1)
2.アプリのダウンロード
App StoreまたはGoogle Playからダウンロードできる。
3.カード情報の登録
4.チャージ(入金)
町内約42か所の指定店舗で、現金チャージ可能。(2024年12月17日時点)
5.加盟店での利用開始
スマートフォンアプリでQRコード決済を実施。(店舗側がQRコードを読み取る方式/利用者がQRコードを読み取る方式)
カードのみの利用も可能。(ただし、対応店舗は限定)
「くすPay」サービス概要
サービス名: くすPay
提供開始日: iOS版:2024年11月8日
Android版:2024年11月18日
利用料: 無料
対応OS: iOS 15以上/Android 10以上
開発・運営: 株式会社Asian Bridge
利用者数: 1,000人超(2024年12月17日時点)
くすPay加盟店について
チャージ可能店舗
玖珠町商工会およびくすPayサポートセンターのほか、町内約40店舗の指定チャージ店で現金チャージが可能である。小売店、飲食店、サービス業など、日常的に利用頻度の高い店舗を中心に設置されている。
利用可能店舗
スーパー、コンビニエンスストア、飲食店、小売店、美容室など、玖珠町内の100店舗以上で利用可能である。さらに、道の駅や温泉施設といった観光関連施設にも対応しており、訪問者にとっても利便性が高い。加盟店舗は随時拡大中であり、最新情報は公式アプリまたはウェブサイトで確認できる。
玖珠町の「くすPay」は、地域経済の活性化を促進する新たな取り組みとして、町民・事業者双方にとって利便性の高い決済手段となっている。今後も加盟店舗の拡大や機能強化を進め、より多くの人々にとって使いやすい地域通貨としての発展を目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)