奈良県奈良市、「予約本貸出ロッカー」を導入[ニュース]

奈良県奈良市、「予約本貸出ロッカー」を導入[ニュース]

奈良県奈良市は、24時間365日利用可能な「予約本貸出ロッカー」を県内で初めて導入した。

本ロッカーの設置・運用は、東京都中央区の株式会社内田洋行が行う。

ロッカーの設置によって、図書館まで行かずに本の予約や貸出・返却が可能になり、駅利用者や図書館から離れた地域に住む人にとっての利便性向上が期待される。

導入経緯

これまで奈良市では、電子図書館運営や移動図書館など、図書館利用の拡大に向けてさまざまな取組を進めてきた。

一方で、通勤や通学で駅を利用する13歳から30歳の貸出冊数が、ほかの年代と比べて少ないという課題がある。

この課題を解決するために、通勤・通学の駅利用者に便利な場所に「予約本貸出ロッカー」を導入した。

ロッカーの導入によって、今後約1万2000冊の貸出冊数増加が期待されている。

ロッカー概要

今回導入されたロッカーは、電子貸出券・貸出券・マイナンバーカードのいずれかを読み込むことで利用できる。

本を受け取ると利用者の端末に返却期限を知らせるメールが届く。

ロッカーには返却ポストが併設されており、予約・貸出・返却のサイクルを近い距離でスムーズに行える。

デザインは街の景観を邪魔せず溶け込むものが採用されており、奈良公園で有名な鹿をモチーフに取り入れている。

(執筆:デジタル行政 編集部)