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東京都狛江市、ローカル5G等を活用した遠隔型自動運転実証実験を実施[ニュース]

東京都狛江市、ローカル5G等を活用した遠隔型自動運転実証実験を実施[ニュース]

東京都狛江市(市長:松原俊雄、以下「狛江市」)は、東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷直樹、以下「NTT東日本」)を含めた各社・団体とともにコンソーシアムを構成し、総務省令和5年度補正予算「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ)」に基づき、2024年4月よりローカル5G等を活用した遠隔型自動運転の実証を進めている。

この取り組みの一環として、2024年12月20日(金)および21日(土)に狛江市内で遠隔型自動運転バスの住民試乗会を開催。本試乗会は、多摩地区におけるローカル5Gを活用した公道での遠隔型自動運転実証としては初の試みである。

1.取り組みの背景

狛江市の多摩川住宅地区では再開発計画により2025年度以降、人口が約2倍に増加することが見込まれている。一方で、公共交通機関の利用客の減少や乗務員不足によるバス路線の見直しが進んでおり、持続可能な公共交通サービスの確立が喫緊の課題となっている。これらの課題を解決する手段の一つとして、遠隔型自動運転バスの導入を検討し、安全かつ安心な地域公共交通の実現を目指した実証実験を行う。

2.実証実験の概要

(1) 目的

歩行者や自転車、バイクなどが行き交う環境下で、遠隔型自動運転バスおよびスマートポールを活用した交通手段の共存を検証し、新たなモビリティサービスの構築を目指す。

(2) 実証内容

  1. 公道での自動運転走行実証
    小田急線和泉多摩川駅と多摩川住宅間の約5kmの区間において、ティアフォー製の自動運転車両「Minibus」を使用し、自動運転レベル2での走行実証を行う。
  2. ローカル5G等を活用した走行時の映像・音声通信実証
    公道に敷設したローカル5G等を用いて、遠隔監視拠点との映像・音声通信を検証し、自動運転レベル4の実装を目指す。
  3. スマートポールを活用した交通状況を先読みした走行実証
    スマートポールが取得するセンサー情報やカメラ映像を、ローカル5G等で自動運転バスや遠隔監視拠点へ配信し、交通状況を先読みして走行する実証を行う。具体的には、駅前ロータリーでの進入・発進支援、信号のない横断歩道での歩行者認知支援、信号付き交差点での右折支援などのケースを想定している。

狛江市はこの実証を通じ、次世代の公共交通インフラの実現と地域住民の生活利便性向上を目指していく。

(執筆:デジタル行政 編集部)