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横須賀市、AI企業と連携して先端技術が歴史遺構 「千代ケ崎砲台跡」を3Dでデジタル保存[ニュース]

横須賀市、AI企業と連携して先端技術が歴史遺構 「千代ケ崎砲台跡」を3Dでデジタル保存[ニュース]

横須賀市は、株式会社メタリアル(本社:東京都千代田区、代表取締役:五石順一)の子会社である株式会社MATRIX(以下、MATRIX)と協力し、明治時代建造の歴史遺構「千代ケ崎砲台跡」を最先端技術「ガウシアンスプラッティング」により3Dデータ化し、未来に永久保存するプロジェクトを開始する。このプロジェクトでは、MATRIXの「どこでもドア」プラットフォームを活用し、従来の技術的制約を超えて、ブラウザ上で誰もが遺構内部を自由に探索できる新しい体験を提供する。

実物の史跡内を自由自在に冒険する体験

「千代ケ崎砲台跡」は、トンネルや構造内通路、砲台運搬口など複雑な構造を持つ遺構。このプロジェクトでは、空間全体をフォトリアルに3D化し、ユーザーが自由に歩き回りながら遺構を観察できる体験を提供する。これは、これまでの平面写真や360度画像とは異なり、非常にユニークで新しい体験を実現するものだ。

貴重な歴史遺産を永久保存

横須賀市は、2023年10月に「メタバースヨコスカ」を開始するなど、デジタル変革(DX)に積極的に取り組んできた。そして今回、MATRIXとともに、千代ケ崎砲台跡のデジタル保存プロジェクトを立ち上げた。貴重な歴史遺産をデジタルの形で未来に残し、世界中の人々にどこからでもその魅力を体験してもらうことを目指している。

次世代の教育と人材育成に貢献

この取り組みは、横須賀市民や歴史愛好家だけでなく、観光客や世界中の人々が距離に制約されることなく歴史に触れられる機会を提供する。また、行政として先端技術を活用する姿勢は、次世代の教育のすそ野を広げるとともに、特に子どもたちのDXへの関心を高め、未来の人材育成にもつながることが期待される。

さらに、この技術は有形文化財や美術工芸品、観光スポットのデジタル保存にも応用可能であり、地域活性化のための新たな集客活動にも役立つ。横須賀市は、最新技術を活用して地域の価値を未来に継承し続ける取り組みを進めている。

(執筆:デジタル行政 編集部)