愛媛県、「スマートバス停」の実証を開始[ニュース]
2024年11月、愛媛県南部で「スマートバス停」の実証が開始された。
「スマートバス停」は株式会社YE DIGITALが提供するもので、バス停業務のデジタル化によって運行業務に集中できる環境を作ることが期待されている。
経緯
バス業界は、労働力不足や乗客数の減少、燃料費の高騰などによって厳しい経営状況が続いている。
特に労働力不足は大きな課題であり、これを原因とした路線バスの休廃止が多く発生している。
特に愛媛県南部における交通網を支える宇和島自動車は、広大な路線を管理するため、労働力不足からくる業務負荷が大きい。
これらの課題解決の手段として、バス業務のデジタル化が注目されている。
実証内容
実証の期間は、2024年11月から3ヶ月間を予定。
設置場所は、「道の駅みま」のバス停で、「楽々モデル」が採用される。
当バス停はバスセンターから松山までを結ぶ重要な路線上に位置し、積雪や事故による運航障害の影響を受けやすい。
「楽々モデル」は乾電池駆動のスマートバス停で、電源供給ができない場所にも設置できる。
また、既存のポールや壁などに設置できるため、大規模な工事を必要とせず、30分程度の処置で設置できる。
実証期間中は、以下の事項について検証する。
・労働力不足解消への効果
・運休・遅れ発生時の迅速な対応への効果
(執筆:デジタル行政 編集部)