群馬県、県庁の全会議室にスマートロック設置[ニュース]
群馬県庁は、東京都の株式会社ビットキーが提供するスマートロックを県庁内の全会議室に導入した。
今回導入されたシステムは、工事不要で費用も安く済むことが大きな利点である。
これによって、物理的な鍵の受け渡しによる手間やトラブルの削減が期待される。
導入背景
これまで群馬県庁舎では、会議室を利用時にその都度鍵を貸し出す方式を採用していた。
庁舎は33階建ての建物で複数階に会議室がある一方で、鍵を持ち出すための対応は11階の窓口1箇所のみで対応していた。
そのため、会議の前後に鍵を貸し借りするためにかかる時間が職員の負担だったといえる。また、各部屋に鍵が一つしかないため、返却が遅れると次の利用者が借りられないという問題もあった。
今回の導入は、これらの課題を解決する手段として行われたもの。
今後の展望
今回の導入で鍵の受け渡しにかかる時間が少なくなったことによって、一日あたり1時間~2時間程度の業務削減に成功した。
導入後、職員にアンケート調査を行った結果、98%の職員が以前よりも便利になったと答えた。
今後群馬県庁は、コワーキングスペースにおけるセキュリティシステム一元化や、公用車の鍵のデジタル管理化も視野に入れ、業務効率化や働きやすさの向上に努める方針。
(執筆:デジタル行政 編集部)