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千葉県一宮町、津波避難広報ドローンシステムを導入

千葉県一宮町、津波避難広報ドローンシステムを導入

千葉県一宮町は、ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:熊田貴之)が提供する「BEPポート|ドローン自動巡回システム」を活用した津波避難広報ドローンシステムの導入を決定した。このシステムは2025年度より運用が開始され、一宮町の防災力を大幅に強化することを目的としている。また、この取り組みを通じて、津波リスクの高い他地域への導入を促進し、全国的な防災力向上にも寄与することを目指している。

ドローン自動巡回システムについて

本システムは、Jアラート(全国瞬時警報システム)と連動して機能するもの。津波注意報以上が発令された場合、一宮町役場および東浪見小学校の屋上に設置されたドローンポートからスピーカーやカメラを搭載したドローンが自動的に発進する。このドローンは指定された海岸エリアを飛行し、上空から自動音声による避難指示をサーファー、海水浴客、そして周辺住民に伝達。この仕組みにより、迅速で効果的な避難指示と誘導が可能となり、地域の安全性が大きく向上することが期待されている。

本システム導入の背景

同町が本システムの導入を決定した背景には、現状の防災無線だけでは海岸線延長約7.5kmに及ぶ沿岸地域全体への十分な避難指示・誘導が困難という課題がある。一宮町は、全国有数のサーフィンスポットであり、東京2020オリンピックの正式競技会場にも選ばれた釣ヶ崎海岸を有している。そのため、海上にいるサーファーへの迅速で正確な情報伝達の必要性が高まっている。

これらの課題を解決するため、本システムを採用するに至った。一宮町は、この新たな取り組みにより、サーファーや海水浴客、そして周辺住民の安全をより一層確保する体制を整える。

(執筆:デジタル行政 編集部)