埼玉県、メタバースを活用した相談窓口を運営開始[ニュース]

埼玉県、メタバースを活用した相談窓口を運営開始[ニュース]

2024年4月、埼玉県は「令和6年度埼玉県LINE、電話及びメタバースによる性の多様性に関する相談事業」をパーソルワークスデザイン株式会社に委託した。
これに伴い、埼玉県では同年10月からメタバースを用いた相談窓口を運営開始する。

背景

埼玉県では、令和2年度に「埼玉県多様性を尊重する共生社会づくりに関する調査」が行われた。
その結果、無作為に抽出した県民のうち、3.3%が自分は性的マイノリティであると回答している。
加えて、そのうち半分以上は自死の可能性を考えたことや、不快な冗談やからかいを受けた経験があるという結果が見られた。
この結果に伴い、性的マイノリティ当事者や関係者が気軽に悩みを打ち明けられる体制を構築することが求められる。

概要

今回、直接性的嗜好に関係することを相談する行為に心理的抵抗感を持つ方が少なくないことを踏まえ、「バーチャル埼玉」にてメタバース空間での相談窓口を運営することとなった。
メタバース上ではアバターを介して相談できるため、匿名性が高い状態で相談ができる。
相談がしにくいと感じる人に対して選択肢を増やすことによって、相談体制の充実を図る。
相談の受付は年末年始を除く毎週土曜日、18時から21時30分まで行う。

(執筆:デジタル行政 編集部)