神戸市、富士通Japan株式会社と図面審査システムを共同開発、AI活用は全国初[ニュース]

神戸市、富士通Japan株式会社と図面審査システムを共同開発、AI活用は全国初[ニュース]

神戸市水道局は富士通Japan株式会社と、給水装置工事申請にAIを利用した図面審査システム「AI審査アプリ」を共同開発した。給水装置工事申請においてデジタルを活用し、必要な情報をAIによって自動検出するシステムの導入は、全国で初となる。
AI審査アプリの運用開始は、2024年7月1日から。

背景

神戸市水道局では、これまでにも工事事業者の負担軽減を図り、リモート検査や簡易給水装置工事の電子申請など、デジタル技術の活用を実施してきた。
一方で、簡易給水装置工事は年間およそ6,000件あり人的リソースがかかるほか、非常に多くの装置記号を職員の目視によって拾い出す、非効率的な作業が課題だった。
そこで神戸市水道局は、富士通Japan株式会社と共同で必要な情報をAIによって自動検出し、一覧に表示するシステムを開発した。

概要

AI審査アプリは、工事図面上に記載されているおよそ30種類の給水装置記号や布設年度などを、AIが自動で読み取り検出するシステムだ。
職員はAIの検出結果を用いて、神戸市の給水装置工事施工基準に基づいた最終チェックをする。
神戸市水道局は、これにより工程数の削減で職員の大幅な負担軽減を実現した。

 (執筆:デジタル行政 編集部)