横須賀市、RAGを取り入れた生成AIツールの実証実験で職員の負担軽減を目指す[ニュース]
横須賀市はコリニア株式会社との協同で、テキスト生成に用いる大規模言語モデル(LLM)に、外部情報の検索を取り入れる技術(RAG)を活用した実証実験を実施している。
この実証実験を通じて、必要な情報へのアクセスにかかる時間を緩和し、職員の負担削減とスムーズな業務遂行を目指す。
生成AIにRAGを活用した背景
横須賀市はこれまでに、生成AIやDX化に先進的に取り組んでいるほか、全国で初めて全庁的にChatGPTの利用を開始した自治体でもある。一方、生成AIを業務に導入し模索するなかで、庁内の業務文書に基づいた回答の生成が課題となった。
そこで、AI開発やRAGの運用を推進しているコリニア株式会社との提携で課題を解決し、さらなる業務効率化を目指す実証実験を開始した。
実証実験への取り組み
2024年9月末頃までの実施を予定している今回の実証実験では、RAGを用いた生成AIが業務の即戦力となることを重視している。横須賀市では、現場でのヒアリングを通し業務内容への解像度を高めるほか、庁内契約業務の文書を参照し生成AIから答えを導く方法で、職員の負担軽減を目指す。
さらに、抽象度の高い質問に対し、対話を通して迅速に回答できるよう従来よりもきめ細やかな対応を実施する。
(執筆:デジタル行政 編集部)