川根本町、ドローン物流を本格実装 社会課題を見据えた取り組み[ニュース]
静岡県川根本町は、ドローン物流サービス「SkyHub®」を2024年6月から開始すると発表した。ドローン物流によって、さまざまな社会課題の解決を図るねらいだ。
川根本町とドローン物流
川根本町では、2022年に発生した台風災害で孤立地域が発生した。これを受けて川根本町は、平時・災害時ともに利用できる物流インフラとして「ドローン物流」の導入を目指していた。
2023年、川根本町は株式会社NEXT DELIVERY(以下、NEXT DELIVERY)とともに「ドローン物流」の実証実験を2回実施している。同年12月には以下の3者とともに連携協定を締結し、新スマート物流「SkyHub®」の社会実装を推進してきた。
- セイノーホールディングス株式会社
- 株式会社エアロネクスト(NEXT DELIVERYの親会社)
- KDDIスマートドローン株式会社
サービスの概要
川根本町では2024年6月から「SkyHub® Delivery」が開始される。SkyHub® Deliveryは、SkyHub®アプリ上で購入した地域の商店やスーパーの商品を、ドローンが自宅まで配達するサービスだ。町内面積の9割を山林が占める川根本町において、買い物難民への支援となることが見込まれている。今年度中には、フードデリバリーサービス「SkyHub® EATS」の開始も予定されている。
またドローン物流の拠点には、2022年に閉校した「旧中川根南部小学校」の校舎が活用される。「ドローンデポ®」として、商品の出荷・一時保管の役割を担う予定だ。
川根本町はSkyHub®を活用し、町が抱える「災害時の物流」「買い物難民への支援」などの社会課題の解決を図る。
(執筆:デジタル行政 編集部)