兵庫県警察、特殊詐欺の被害防止にむけたオートコールシステムの実証実験を実施[ニュース]

兵庫県警察、特殊詐欺の被害防止にむけたオートコールシステムの実証実験を実施[ニュース]

兵庫県警察とメディアリンク株式会社は、特殊詐欺予兆電話発生時の情報伝達をオートコールシステムで行う実証実験の報告会を実施した。このシステムを使うことで、特殊詐欺のアポ電が発生した際、兵庫県警察から協力店に一斉連絡が入る。協力店は、ATM周辺の警戒意識を高め、高齢者への声掛けによる被害防止を目指す。

経緯

「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」は兵庫県内の課題を官民で解決することを目標としている。同プロジェクトで選ばれたメディアリンク株式会社が、特殊詐欺防止に役立つシステムを構築し、兵庫県警察と実証実験をした。

実験の結果

実証実験においては、2,000件の協力店にオートコールシステムで情報を共有し、警戒を依頼した。実施期間は令和5年12月4日から令和6年1月29日まで実施。東灘・須磨・西宮・川西・宝塚の各警察署管内の協力店舗を対象とした。結果は、迅速な情報伝達が可能になり、約77%の協力店は警戒意識が高まったと回答し、約62%が被害防止のために行動したと答えている。
一方、メールによる情報伝達を望む声や、説明とフォローの必要性も指摘された。
兵庫県警察は、このシステムの本格導入を目指し、令和6年度当初予算で予算措置を行い、特殊詐欺被害防止活動の展開を計画している。

(執筆:デジタル行政 編集部)