熊本市、ボランティア活動でポイントが貯まるアプリを配信開始 平時・災害時の両方で効果を発揮[ニュース]
熊本市は、マイナンバーと紐づけることで利用できる専用のアプリケーション「くまもとアプリ」の配信を開始した。本アプリは、「地域・ボランティア活動の活性化」と「災害時の被災者支援」という2つの機能を併せ持つ。
くまもとアプリの概要
熊本市では、地域活動の担い手不足による「地域・コミュニティの助け合い低下」という課題があった。そこで、市民が地域活動やボランティアに手軽に参加できる仕組みづくりとして「くまもとアプリ」が開発された。
くまもとアプリでは、ボランティアや地域活動への参加でポイントが付与される。貯まったポイントは特典と交換でき、活動の参加回数に応じてランクアップする機能もある。地域の助け合いをポイントとして可視化することで、地域活動の参加率を高める狙いだ。
また、くまもとアプリは災害時にも効果を発揮する。本アプリは利用登録時にマイナンバーカードとの連携を行うが、災害時にはその情報を利用して避難所受付・避難状況の登録ができる。これにより災害時の名簿登録・受付にかかる時間が短縮され、より円滑な避難所運営が可能だ。
アプリ画面
今後の展開
制度導入当初となる令和6年度は「試用期間」として、熊本市が主催するボランティアからポイント付与を開始する。令和7年度以降は対象を拡充し、地域団体やNPO法人の主催する活動の参加でもポイントが付与される予定だ。
ポイント交換は試用期間後の令和7年度からの開始が予定されている。ポイントで交換できる特典には、税込200円以内の商品やサービスと交換できるクーポンや、アプリ内抽選会の参加券などが検討されている。
熊本市は「くまもとアプリ」によって、市内のさまざまな課題の解決を図る。
(執筆:デジタル行政 編集部)