伊賀市、いつでも・どこでも利用できる電子図書館を開設 魅力ある行政サービスの提供を目指す[ニュース]
伊賀市は2024年4月から、電子書籍が借りられる「いがし電子図書館」のサービスを開始した。図書館への来館が難しい市民に向けた、すき間時間で利用できるウェブ上のサービスだ。
「いがし電子図書館」の概要
いがし電子図書館は「伊賀市にぎわい忍者回廊整備(忍者体験施設等整備)に関するPFI事業」の一環として開始されたサービスだ。伊賀市上野図書館の図書館利用カードを持つ市民は、専用サイト上で電子書籍の貸出・返却ができる。
約500点の蔵書から一人3点まで貸出・予約ができ、読むときはサイトからビューワーが開く。返却はマイページで「返す」ボタンを押すだけだが、仮に貸出期間が過ぎても自動的に返却手続きが行われる。伊賀市は「返却期限の超過を防げる」点が電子図書館のメリットだとしている。
伊賀市のPFI事業
伊賀市の中心市街地では、高齢化や人口減少、空き家問題が増加している。伊賀市はこうした課題を解決し、地域活力の再生を図るべく「伊賀市にぎわい忍者回廊整備(忍者体験施設等整備)に関するPFI事業」を推進している。公民連携(PFI)を導入した、魅力的な行政サービスの提供と伊賀市の「にぎわい創出」を目指す取り組みだ。
伊賀市のPFI事業では、市の指定文化財「旧上野市庁舎」を複合施設として整備するプロジェクトが進められている。伊賀市は図書館機能の充実を目指しており、旧上野市庁舎に開かれる新図書館には観光案内や物産販売のほか、宿泊機能を備えた施設も整備される予定だ。
伊賀市は電子図書館の開設やPFI事業を通して、市民にとって魅力ある行政サービスの提供を図る。
(執筆:デジタル行政 編集部)