福島県南相馬市、スマート農林水産業の実現に関する連携協定を締結[ニュース]

福島県南相馬市、スマート農林水産業の実現に関する連携協定を締結[ニュース]

福島県南相馬市は、2024年3月18日に北海道のLAND INSIGHT株式会社と連携協定を締結した。本連携協定は、衛星データの活用を軸としてスマート農林水産業を実現することの支援を目的とする。

背景

南相馬市は2023年度の実証実験において、LAND INSIGHTと共同して衛星データを活用した農業効率化に取り組んだ。この実証実験では、農業分野における転作確認に時間と労力がかかる課題について、衛星データ処理技術を活用することで業務負担の軽減を図った。

実証実験の結果、衛星データによる業務変革(SX、スペーストランスフォーメーション)の経済合理性が示された。また、データベース構築をはじめとしたデジタルテクノロジー導入による包括的なDXによって、農業効率化やコスト削減に貢献できる可能性もあることが明らかになった。

これらの成果を踏まえ、農林水産業務における業務負担軽減を目的とする今回の連携協定が締結された。

今後の展望

南相馬市では今後、LAND INSIGHTとともに行政におけるSX・DXモデルの構築を目指す。衛星データ解析技術とDX に関する知見を組み合わせ、農業行政業務の効率向上を図る。また、得られた知見は林業や水産業などほかの分野にも応用される予定だ。

(執筆:デジタル行政 編集部)