福岡県福岡市、生成Alの導入によって平均33%の業務削減効果を実感[ニュース]

福岡県福岡市、生成Alの導入によって平均33%の業務削減効果を実感[ニュース]

福岡県福岡市にて、アンドドット株式会社と株式会社QTnetが共同開発した「QT-GenAI」によって、職員の生産性を向上させる実証実験が行われた。

実証実験の概要

生成AIツールでは、AIへの指示（プロンプト）を記入し、回答を引き出していた。そのため活用方法が現場に依存するほか、作業においては指示の精度を上げるノウハウが必要だった。福岡市でも、2023年より職員への生成AI研修を実施している。

今回導入された「QT-GenAI」では、キーワードを入力すれば答えが返ってくる「モード機能」を搭載しており、プロンプトの作成が不要となっている。市役所の仕事には、翻訳・要約・文章作成など型に沿った業務が多く、これらの業務に対してモード機能の活用が見込まれる。

実証実験の結果と展望

職員への中間アンケートの結果によると、「QT-GenAI」の導入によって作業時間が平均33.75%削減された。また、業務成果・品質は平均36.56%向上したという結果が出ている。

今回活用したAIを開発したアンドドット株式会社は、福岡市において市民や観光客への新たな価値の提供をはじめとした、先進的な取り組みにAIを活用するための計画を考案中だ。今後は更に福岡市と連携を深め、福岡市が生成AIを広く活用している自治体となるために取り組みを進める。

（執筆：デジタル行政 編集部）

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