高岡市教育委員会、統合型校務支援システムの活用で職員の時間外労働減少[ニュース]
高岡市教育委員会は、クラウド化された統合型校務支援システムの運用を2023年4月より行っている。校務用ネットワークをクラウド化することで、職員室の外や校外からの校務データへのアクセスを実現した。
統合型校務支援システムの導入背景
高岡市では従来、各学校に設置したサーバーで校務を実施しており、学校内でしか校務用ネットワークにアクセスできなかった。
学校ホームページの更新や保護者むけ緊急メールの配信についても、校長や教頭などの担当者が校内で対応していた。しかし、緊急時の対応が制限されてしまうため、校外で校務ができる環境や体制が求められていた。
統合型校務支援システムの活用効果
システムは名簿・通知表・指導要録などの作成に活用される。教職員に配布された学習用端末に証明書をインストールすると校務ができる仕組みだ。校長の許可があれば端末の校外持ち出しが可能なため、出張や緊急時にも校外から校務を行える。
総合型校務支援システムによって校外での校務が可能になることで、子育てや介護との両立や緊急時の柔軟な対応ができるため、教職員の期待と安心にもつながっている。また、業務の効率化によって、2023年4月以降はすべての月で前年同月より時間外勤務が減少した。
(執筆:デジタル行政 編集部)