大分県宇佐市、道の駅を活用したドローン配送の実証実験を実施[ニュース]
2024年2月2日、大分県宇佐市にて、道の駅を活用したドローン配送の実証実験がで実施された。レベル3.5飛行下での実証実験実施は九州では初の試みだ。
背景
大分県宇佐市は、中山間部の院内エリアでは市街地から陸路で移動可能なものの、近隣には商業施設が1〜2店舗点在するのみだ。住民は車を用いて市街地まで買い物に行くことが日常になっている。そのため、高齢化による買い物難民の発生や物流業界の2024年問題、有事における孤立集落の発生など、さまざまな課題を抱えている。
今回の実証実験は、道の駅を拠点としたドローン活用によって地域課題の解決を模索することが目的だ。また、同時に地域住民の理解度向上も目指す。
概要
本実証実験は、買い物への課題と災害時の物資輸送を想定した内容だ。機体は物流専用ドローン「AirTruck」を使用し、機体の制御にはモバイル通信を用いて機体の制御・自律飛行ができる運航管理システムを活用した。
実証実験の成果は以下のとおりだ。
- レベル3.5飛行によって、省人化と効率化が実現
- 電波状況やカメラによる歩行者の視認に異常なし
- 有事に活用できる飛行ルートの開通に成功
宇佐市では、今後も市民生活の利便性向上や緊急時対応を目的としたドローン活用を模索していく。
(執筆:デジタル行政 編集部)