会津若松市、市営住宅で水道スマートメーターによる無線検針を実施[ニュース]

会津若松市、市営住宅で水道スマートメーターによる無線検針を実施[ニュース]

福島県会津若松市は株式会社スマートリンクと「AMR方式水道スマートメーターについての共同研究」を開始した。「スマートシティ会津若松」の理念に基づき、市内の市営住宅1棟にスマートメーターを設置し、検針に無線通信技術を活用する。

水道スマートメーターの導入背景と取り組み

会津若松市の水道事業では、給水人口と上水道の給水量がともに減少している。給水量の低下に伴う料金収入の減少は、経営効率の悪化につながる。加えて、水道施設や水道管の老朽化、職員の減少も課題だ。

会津若松市は市内の市営住宅32戸にスマートメーターを設置し、特定小電力無線通信(LPWA)による一括無線検針を行う。これによって無線検針の正確性と効率性、省人化に対する有効性を検証する。

スマートシティ会津若松

会津若松市は「スマートシティ会津若松」を推進している。「スマートシティ」とはICT(情報通信技術)や環境技術などのデジタル技術を賢く使ってまちを運営し続ける考え方を指す。

会津若松市では、人口の減少が大きな課題だ。人口が減り続けた場合、働き手や税収の減少につながり、インフラや公共施設などのサービスの維持も困難になる。

デジタル技術の活用は、人口減少への対策の一つだ。デジタル技術を利用し新しいサービスや魅力ある仕事を生み出すことで、働き手や移住者の増加を図る。

(執筆:デジタル行政 編集部)