福井県、越前市における交通・人流の分析を開始[ニュース]
福井県において、DX推進事業の2023年度プログラムにて採択した実証実験が開始された。今回の実証実験は、越前市の交通・人流の分析に関するものだ。
背景
福井県では2024年3月、北陸新幹線の延伸によって、新たに新幹線駅が開業する予定だ。これにあたって、越前市では二次交通の確保という課題に直面している。
この課題の解決策として、福井県は2つの民間企業が共同で提案した交通・人流分析事業をプロジェクトに採択した。本プロジェクトでは、市内中心部や新幹線新駅周辺を走る、市民バス・路線バス・定額タクシー・デマンド交通の現状分析が行われる。また、将来的な移動需要に基づく最適な交通網の提案も行われる予定だ。
実証実験の内容
今回の実証実験における分析では、次に挙げる3つのポイントに焦点を当てる。
- 市内公共交通の可視化および現状分析
- 新幹線駅開業後の移動需要予測
- 交通の最適化検討
公共交通における人口密度や乗降データなどの統計情報を活用し、現状を可視化・分析する。また、現在の人流データと越前市が実施したアンケートの結果に基づいて、新幹線駅開業に伴う人流の変化を分析する。
さらに、多様な交通手段について効率的な棲み分け・組み合わせの検討を行う予定だ。
(執筆:デジタル行政 編集部)