長野県飯綱町、電子式水道スマートメータを活用した実証実験を開始[ニュース]

長野県飯綱町、電子式水道スマートメータを活用した実証実験を開始[ニュース]

2023年12月、長野県飯綱町は、水道使用量の検針を自動でできるようにする「電子式水道スマートメータ」の実証実験を開始した。今回の実験は、携帯通信網と電力通信網を使って、設置した水道メータから使用量を遠隔で監視するものだ。送信データの正確性や通信状態、必要なコストなどを検証する。

概要

現在、水道メータの検針は外部に委託されている。しかし、冬期間の検針が積雪によって検針できなくなり漏水発見の遅れにつながっているという問題がある。また、人材の確保や料金の精算が煩雑であることなども課題であり、改善が求められている。

今回の実証実験で用いられた「電子式水道スマートメータ」は、従来と比べて高価ではあるものの、自動で一時間ごとに検針し、データを集約可能だ。従来の水道メータにおけるさまざまな課題の解決につながることに加えて、空き家の維持や管理高齢世帯の安否確認にも活用可能になることが期待されている。

実証実験の情報

実証実験は、2023年12月4日から2024年3月31日までの期間で行われる。飯綱町内における一般住宅・別荘・公共施設計12戸が対象だ。

積雪環境における通信品質・鉄蓋ごとの通信品質の評価に加えて、水道利用者向けサービスや水道事業者向けサービスの検証も行われる。

(執筆:デジタル行政 編集部)