福島県南相馬市、外部企業と連携協定して未病対策を実施[ニュース]
福島県南相馬市は、歩行解析ロボットを活かした未病対策に着手する。歩行データから病気の早期発見や未病対策を行うことで、市民の健康サポートの推進を図る。
実証実験の内容
実証実験は、南相場市内の「南相馬市シニアの集い」で行われた。集まった参加者は29名で、30〜90代の幅広い層だ。10mの歩行テスト後に、取得したデータと罹患者のデータを照合し、歩行の仕方で病気の可能性を探った。
同市はこれからも、イベントや希望者のみの健康診断において歩行解析の実施を予定している。南相馬市と外部企業、市内の事業者たちと協働しながら実証実験内容を活かした未病対策に取り組む。
歩行解析ロボットとは
今回の連携協定で活用する歩行ロボットは、株式会社RDSの「RDS CORE-Ler」だ。3Dカメラを搭載した歩行ロボットが、利用者の歩行姿勢を測定する。罹患者のデータと照合することで、病気の早期発見や未病対策に役立てられることが特徴だ。また、機械学習でより判定精度を向上させ、多項目での評価を実現している。
これまでは、高価な設備と専門性の高さが課題として挙げられていた歩行動作解析だが、RDS CORE-Lerであれば安価で簡単に歩行測定ができる。同ロボットは、被験者の歩行速度に適した移動で、高精度な3次元測定が可能だ。
(執筆:デジタル行政 編集部)