山口県岩国市、オンデマンド型乗合バスを運行へ[ニュース]
山口県岩国市のいわくにバス株式会社は、株式会社REAとの協力で、予約制の乗合バス(オンデマンドバス)を2023年10月2日から運行開始した。
運行開始の経緯
いわくにバスは、主要路線の岩国駅から錦帯橋間について、毎時 3〜4本程度定期路線バスを運行しており利用者も多い。一方で、桜ヶ丘・西岩国駅・室の木台エリアと岩国駅間については利用者が少なく、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、利用者ゼロでの運行もままある状況であった。
主要路線の収益で不採算路線をまかなってきたものの、経営維持が困難になったため、この状況を改善すべく今回のオンデマンドバス運行開始に踏み切った。
オンデマンドバスの概要
山口県岩国市のいわくにバスでは、市民の足としての役割を全うしつつ、効率的な運行で経営負担を軽減すべく、AI利用によるオンデマンドバスを運行する。
このオンデマンドバスは、クラウド型のAI自動ルート作成システムである「Noruuu」を利用している。利用者はアプリから簡単にバスの予約ができ、予約を受けた停留所のみを結んで自動的に最適なルートをAIが判断して運行する仕組みだ。
沿線には同様の課題を抱えるエリアが多数存在するため、今回の導入実績を踏まえ、今後の運行拡大も予定している。
(執筆:デジタル行政 編集部)