愛知県豊橋市、行政課題解決に取り組むスタートアップ企業2社を決定[ニュース]
愛知県豊橋市は、行政の抱える課題解決にスタートアップ企業の力を借りようと「Urban Innovation TOYOHASHI」を行っている。
今年度におけるこの取り組みで、共に実証実験を行い行政課題解決に取り組む2社が選定された。選ばれたのは、株式会社トゥモローネットと株式会社構造計画研究所だ。
「Urban Innovation TOYOHASHI」概要
「Urban Innovation TOYOHASHI」とは、社会・地域課題についてスタートアップ企業と市が共に解決を目指し、スタートアップ企業の支援につなげる取り組みだ。
HP上で市の課題とする内容を公開し、スタートアップ企業からの提案を受け付けて、選考を行う。その後、選定した企業と共に市の担当職員が4か月協働し実証実験を行い、本格導入を検討する流れとなる。
課題を抱える各担当課からの詳しい説明会がオンラインで行われ、スタートアップ側の応募につながりやすくしている。
トゥモローネットとの連携概要
豊橋市の障害福祉課では、多岐にわたる福祉サービスに関して、市民が調べることは困難であるという課題を解決すべくトゥモローネットとの連携に至った。
AIやIoT、ビッグデータの活用に長けるトゥモローネットとの連携で、「24時間対応可能なAI型福祉サービス案内ツール」の導入を目指す。
今回の連携では、課題解決に向け、チャットボットとボイスボットを同時に使った案内ツールが提案された。障がい者を含むすべての人が検索しやすい環境整備に役立つことが期待される。
構造計画研究所との連携概要
現状では、学校体育施設の予約は電話で受け付けており、鍵の受け渡しを対面で行っている。豊橋市の「スポーツのまち」 づくり課では、職員・市民・地域それぞれにとって負担が大きいこの仕組みをデジタル化すべく、構造計画研究所と連携した。
今回の連携では、学校体育施設ごとに異なる鍵や扉にも対応できるスマートロックシステムや、予約システムに関する提案がなされた。
(執筆:デジタル行政 編集部)