静岡県浜松市、救急搬送支援システム「NSER mobile」の実証実験を実施[ニュース]

静岡県浜松市、救急搬送支援システム「NSER mobile」の実証実験を実施[ニュース]

静岡県浜松市は、救急搬送支援システムを試験的に導入し、実証実験を行う。実証実験で使用する救急搬送支援システムは、TXP Medicalの「NSER mobile」を採択した。

実証実験の概要

静岡県で最も人口が多く、広大な面積を誇る浜松市では、救急搬送についていくつかの社会課題が存在する。救急件数の増加による救急隊員の活動時間の延伸や、救急搬送の長時間化、患者と病院のミスマッチなどだ。

この救急搬送に関する社会課題の解決を目的とするのが、今回の救急搬送最適化プロジェクトだ。救急搬送支援システム「NSER mobile」によって救急医療をDX化し、救急業務について包括的な業務負担軽減を図る。実証実験は、令和5年10月から令和6年9月までの期間、市内の消防・救急指定病院による協力のもとで実施される。実証実験で得られたデータは、浜松市における医療の可視化や、救急医療の質向上に活用予定だ。浜松市民に向けて、実証実験の中間報告・最終報告と成果・実績の公表も行う。

浜松・湖西・袋井 実証実験サポート事業

浜松市が主催する「浜松・湖西・袋井 実証実験サポート事業」は、市の社会的課題解決とテクノロジー活用で産業振興を推進する事業だ。救急搬送最適化プロジェクトも本事業の一環として実施される。

浜松市におけるさまざまな社会課題の解決や、テクノロジー活用による産業振興を図るべく、実証実験のプロジェクトを全国から募集し、実証フィールドの斡旋や経費の支援などを行う。

 (執筆:デジタル行政 編集部)