富山県、公共施設の保守・点検のDX化に向け実証実験開始[ニュース]
富山県は、スパイダープラス株式会社、株式会社ガメハイツと連携し、公共施設の保守・点検に関して実証実験を行う。県はこれまでも住みよいまちづくりのために、地域課題をデジタルで解決する「Digi-PoC TOYAMA」プロジェクトを推進してきた。今回の実証実験も本プロジェクトの一環である。
「Digi-PoC TOYAMA」とは
「Digi-PoC TOYAMA」とは、経済的・身体的・社会的・精神的に満たされた状態「ウェルビーイング」の向上を達成するために生み出された施策の1つだ。
富山県は高齢化が全国平均を上回る形で進行し、担い手不足や医療費の拡大などさまざまな課題があるため、DX化し持続可能なまちづくりを目指す。
企業・大学と協力の上、地域課題解決につなげることを目的とし、県をあげて取り組んでいる。
本プロジェクトでは総額5000万円の費用を用意し、実証実験を募集。応募条件はIoTやAI、5Gなどのデジタル技術を活用したものだ。県内外から30を超える応募があり、9社を採択した。
実証実験の内容
富山県が採択したスパイダープラス株式会社は、株式会社ガメハイツと共同して公共施設の点検及び保全に関する実証実験を行う。スパイダープラスの持つメンテナンスシステムを活用し、故障箇所の情報や点検結果を管理する。ガメハイツの持つ業務可視化・分析のシステムで、今回のDX化にどれほどの効果があるのかを精査する。
(執筆:デジタル行政 編集部)