大阪府他、共同で「空とぶクルマ」の実証実験を開始[ニュース]
大阪府や大阪市、兵庫県は複数の外部企業と連携して「空とぶクルマ」の実証実験を行う。実証実験の背景として、外部企業が提案したエアモビリティ統合運航管理プラットフォームがある。前年度に実施したデータに加え、今回は気象や離着陸上の利用情報などを追加し、幅広い対応を実現する。
エアモビリティ統合運行管理プラットフォーム事業
2030年以降の導入を目指した事業が「エアモビリティ統合運航管理プラットフォーム」だ。既存VFRやドローン、空飛ぶクルマなどをプラットフォーム上で一元管理し、効率的で安全な飛行を実現するための事業である。低高度空域の高密度化や多種多様な運航と災害時や平時に活用できる環境構築が課題となる。
JAXAと企業が連携して開発している「D-NET」を基盤にさまざまな機体の動態情報を集約。サブシステムとして「V-port」も構築し、高密度や高頻度運航のオペレーション、スケジュール管理、使用状況や運営状況などの情報共有を行う。
実証実験の内容
前年の令和4年は、平時から緊急時への移行を想定した実証実験に着手した。令和5年では、新たな情報内容を追加して、プラットフォームの精度を高める。より高度な情報共有と幅広い対応に向けた検証を行う予定だ。2025年の大阪・関西万博へ向けて、空飛ぶクルマの実現と多種多様な運航などを実現するために実証実験を行う。
(執筆:デジタル行政 編集部)