熊本県水俣市、救急搬送支援システムNSER mobileの実証試験を開始[ニュース]
熊本県水俣市は、救急医療連携システムの環境構築およびその運用支援などの業務を、東京都のTXPMedical株式会社に委託した。
TXPMedical株式会社は、救急医療における医療データを活用するために必要な土台を提供する会社であり、2023年7月19日水俣市は救急搬送支援システムの実証実験を行った。
実験概要
水俣市の救急搬送は、国保水俣市立総合医療センター・岡部病院・水俣協立病院の3つが請け負っている。今回の実証試験では、救急現場とこれらの医療機関のやり取りを円滑化することが目標だ。
これまで、救急現場と医療機関のやり取りは電話や紙で行われており、業務の効率化を図るためにデジタル化による改善が求められてきた。システムの導入後は、救急車に配備したタブレットを用いて救急隊員が患者情報を搬送先の病院に送信する。
この様式の変化によって、以下の項目の効率化にどの程度の効果があるのかを実験する。
- 患者搬送先病院の受入準備
- 患者情報のカルテ記載
- 搬送後救急隊員のレポーティング業務
今後の取り組み
当実証試験は、2024年2月29日まで行われる予定。今後は実験のデータを基に、熊本県全体における将来的な展開について検討する。
(執筆:デジタル行政 編集部)