熊本県玉名市、ウェアラブルクラウドカメラを用いた橋梁メンテナンスの遠隔臨場を実施[ニュース]
熊本県玉名市は、セーフィー株式会社が開発及び運営を手がけるウェアラブルクラウドカメラを業務に導入した。今回の導入には、橋梁のメンテナンス作業の際にかかる移動時間を削減し、業務を効率化する狙いがある。
導入経緯
社会インフラの維持管理は、利便性の確保や防災の面から、市民が安全な生活を送るための重要項目とされている。
熊本県玉名市は平成28年の熊本地震にて被災経験を持つ。被災後は市内インフラの復興および維持管理のために、市の職員自ら橋梁のメンテナンスを行い、現場の技術力や補修の即時性を高める取り組みを行ってきた。現在橋梁のメンテナンスは補修を完了し、予防保全の段階に移行している。しかし、市内の橋梁には古いものが多く、迅速なメンテナンスの遂行が求められている。これを受けて、市はクラウドカメラ導入による業務効率化を図った。
導入後の変化
クラウドカメラの導入によって、現地の映像をリアルタイムで確認したり、後から確認したりできるようになった。また、映像を見ながら判断や指示出しが行えるようになったため作業を中断することが減少し、業務効率の向上につながった。
また、今回導入したカメラは防水・防塵に対応しており、屋外の過酷な環境における撮影も可能。映像データの取得・共有が困難だった場面でも記録できるようになった。
(執筆:デジタル行政 編集部)