長崎県西海市、地元企業の生成型AIの実証実験を今秋開始[ニュース]
長崎県西海市は、市役所業務に生成型AI「ばりぐっどくん」を導入し実証実験することを発表した。この実証実験は県内初の取り組みで、市の地域商社である、西海クリエイティブカンパニーと協力して行うものだ。
「ばりぐっとくん」とは
「ばりぐっとくん」はChatGPTをベースとした、自治体職員をサポートする生成型AIだ。
自治体の情報を毎月学習・更新するため、自治体のニーズに応じた政策提案や、分析が可能になる。
また、議会書類や仕様書の作成支援、書類の分析など多様な業務に対応可能で職員の負担軽減も期待される。
実証実験までの流れ
「ばりぐっとくん」は、国内で累計300万人を超えるユーザーに利用されているサービスだ。運営する西海クリエイティブカンパニーは、各自治体に対しAI導入の勉強会を積極的に行っている。長崎県庁で開催された勉強会においては、行政文書や挨拶文などの作成にChatGPTが役立つことの説明がなされた。
今回の実証実験開始にあたり、西海市でも勉強会を開催してもらったため、職員の理解が深まった状態での実験開始となる。
実証実験のポイント
以下の点について実証実験を行う。
- 「ばりぐっとくん」に西海市の情報を学習させた、西海市専用AI
- プロンプトエンジニアリングが不要な生成AI
- LGWAN対応の環境
長崎県西海市では、実証実験を通して幅広く検証を行う。
(執筆:デジタル行政 編集部)