福島県南相馬市、衛星データを使用した農業行政効率化の実証を開始[ニュース]
概要
福島県南相馬市は、INCLUSIVE SPACE CONSULTING株式会社と共同し、農業行政の効率化を目指して衛星データの活用実証に取り組む。
南相馬市の農業分野では、同じ農地内において、それまで生産していた農産物と違う種類の農産物を生産する「転作」の確認が重要視されている。
転作確認とは、農業者が栽培する作物の予定を記した「営農計画書」の通りに作物を植えているかを確認する業務のことだ。
南相馬市は転作確認を行うため、毎年8月に1日あたり300人を動員している。確認方法は目視。対象となる農地まで出向いてひとつひとつ調査し結果を集計するため、業務量の負荷が大きな課題である。
この問題を解決するために、今回の実証では衛星データを使用し、植えられた作物の確認を処理・実行できるかを検証する。
今後の展開
今回の実証は、衛星データの処理技術を農業に利用できるかを試す取り組みである。
南相馬市はこの取り組みを通じてAI技術を活用し、第一次産業を行う生産者の業務負担を減らす狙いだ。さらなる効率化を図るために、衛星データの活用だけでなく、デジタル化やAI技術の活用にも注力する予定。南相馬市は、業務をデジタル化する方針の協議を今後も続けていく。
(執筆:デジタル行政編集部)