長崎県壱岐市、アスパラガスのハウス栽培スマート化に着手[ニュース]
14年連続でアスパラガスの大量収穫に成功している長崎県壱岐市は、スマート農業を活用したハウス栽培の実証を行う。農家の負担を減らし、高齢化や新規就農などの課題解決に取り組む。
長崎県壱岐市の目標とする未来
壱岐市は、人手がかかるアスパラガスの栽培をスマート化し、作業を簡易化することを目標に掲げている。
以前から、全国有数の収穫数を維持するため、栽培に適した環境構築や軽労化の実現が求められてきた。農業の自動化ソリューションを導入することでこれらの課題解消につなげ、新規就農へのハードルを下げる。また、スマート農業技術を駆使した栽培で省力化と高収益化を実現させ、事業や雇用機会の拡充を狙う。
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」の活用
アスパラガスのハウス栽培は手間がかかり、長年の経験で培った作業に依存しがちな点が問題視されてきた。それらを解決するのが、AI潅水施肥システムの「ゼロアグリ」だ。
ゼロアグリの特徴は、土壌センサーや気象情報を基にして、農作物に必要な肥料と水量を割り出せることだ。AIを搭載したハウス内地下部環境制御システムを活用することで自動化でき、作業の負担を軽減できる。これまでの累計導入台数は330台以上。トマトをはじめ16の作物に対応している。
(執筆:デジタル行政 編集部)