埼玉県戸田市、スマートニュースと共同でメディアリテラシー教育の効果を測定［ニュース］
埼玉県戸田市教育委員会は、メディアリテラシー教育に携わる研究機関「スマートニュース メディア研究所」との共同プロジェクトを、2022年9月～2023年2月まで実施した。当プロジェクトは、メディアリテラシーに関する教育を受けた児童にどのような効果がもたらされるのかを実証するものである。
概要
対象は戸田市立の小学校に通う5年生173名（全5クラス）。全9問のテストが2回（授業実施前後）実施され、批判的思考力とメディアについての知識を測る問題が出題された。１回目のテストの後、対象のうち105名（3クラス）の児童に授業を受講させた。授業は2022年10月から月1〜2回、合計7回実施。うち5回は国語や算数などの教科等授業の内容に沿いつつ、メディアリテラシーについて学べるものとした。協力する大学の教授・准教授が考案した授業の内容を小学校教員が行うものと、スマートニュース研究所が行うものがある。
結果
実証実験の結果、継続して授業を受けた児童は、授業を受けなかった児童と比較して、批判的思考力やメディアの知識など、メディアリテラシーに重要な能力が伸びやすくなると判明した。また、国語・算数などの基礎学力や自己効力感の高さなどの要因が、能力の伸びやすさと関係すると判明した。
（執筆：デジタル行政 編集部）