三重県伊賀市、官民連携でAI行政サービスの導入を検証［ニュース］
三重県伊賀市は2023年5月9日、伊賀市役所で連携協定の締結式を実施した。同市は株式会社FIXERと連携協定を結び、行政サービスの高度化を目指す。連携協定を通して実証実験を実施し、ChatGPTを利用した行政サービスの導入を推進する。
実証実験の背景
三重県伊賀市は少子高齢化が進み、労働生産力の減少や社会保障費の増大などの地域課題を抱えている。これらの課題の出現に伴い地域住民のニーズも多様化し、利便性の高い市民サービスを提供する必要がある。そこで三重県伊賀市は株式会社FIXERを採択し、行政事務の効率化を目指す。同社はクラウド環境における情報システムの開発や構築などの事業を実施しており、官民連携でAI行政サービスの導入を検証する。
実証実験の概要
実証実験を通して過去の会議資料や議事録などに関する情報をプログラムに学習してもらい、市役所職員の業務効率化を目指す。
実証実験では情報検索エージェントを利用し、下記の業務を遂行するにあたって有効であるのかを検証する。
・問い合わせ対応
・議事録作成
・事務文書作成
・庁内データ収集補助 など
実証実験は2024年3月31日まで府内で実施され、システムの有効性が確認された場合は市民向けの行政サービスでの実証を検討する予定だ。
（執筆：デジタル行政 編集部）