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【埼玉県越谷市】ローカル5Gを活用した道路の被災状況確認および平常時の管理・運営の高度化実証[先進事例]

【埼玉県越谷市】ローカル5Gを活用した道路の被災状況確認および平常時の管理・運営の高度化実証[先進事例]

背景

道路は地域の重要な公共インフラのひとつであり、自然災害の発生時には緊急支援物資の輸送をするためのライフラインとして、重要な役割を果たす。災害時において早期の復旧には、被災地の状況を迅速に詳しく把握する必要があるが、近年は人口減少のため管理をする人員が減少し、適切な管理水準の維持が難しくなっている。

そこで、埼玉県越谷市は幹線道路にローカル5G環境を構築し、効率よく迅速に対応するための状況確認の実証実験を行っている。

システムの詳細

平常時は4Kカメラを搭載した自動運転車両で、道路を走行しながら路面状況のセンシングを行い4K映像とプローブデータを収集する。また、路面の異常や障害物の情報をAIで検知し、効率的な道路管理を行う。災害時には、道路空間の4K映像・3D点群データの高精細な画像を得て、被災状況を迅速に確認する。

一方、高精細な画像データは容量が大きく、現在の4G LTE通信では伝送に多くの時間を要し、速やかな復旧に応えられないという新たな課題が生じた。この課題に対応するために、総務省の令和3年度 「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」事業を活用している。

今後の取り組み

本実証事業の実装に向け、

・平常時は道路管理者による実運用を含めた検証

・災害時には運用体制の構築や基地局の密度を確保するための配置計画

上記2点を踏まえたうえで2年程度の試行を経た後、令和4年度以降の実装を想定している。

【参考情報①】 

人口:34.5万人 

実証地域:埼玉県越谷市(国道4号東埼玉道路)

実施体制(コンソーシアム):中央復建コンサルタンツ(株)、(株)NTTドコモ

【参考情報②】

令和3年度「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた 開発実証」事業(総務省)とは

URL:https://go5g.go.jp/carrier/令和3年度ローカル5g開発実証報告書/

※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。

総務省「自治体DXの推進」:

https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html

「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:

https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf

(執筆:デジタル行政 編集部)