熊本県、「くまもと半導体産業推進ビジョン」を策定[ニュース]
熊本県は、産業振興施策の方針を示す「くまもと半導体産業推進ビジョン」を令和5年3月末に策定した。これは、半導体受託製造の世界最大手企業であるTSMCが熊本県に進出したことに伴って、県内における産業の振興および経済成長の実現を目標として打ち立てたものである。
ビジョン概要
当方針は、熊本県における半導体関連産業の方針・目標を示したものだ。令和3年3月に先んじて策定した基本方針を踏まえ、産業政策全体に対する指針「熊本県産業成長ビジョン」内における産業分野計画として位置付けている。計画期間は令和5年度から令和14年度の10年間を予定。ただし、計画期間内であっても社会の変化や取り組みの状況などに応じて、見直しを行う。
くまもと半導体産業推進ビジョン3つの方針
- 半導体事業におけるサプライチェーンの強靭化
県内における半導体製造の競争力を高め、製造の初めから終わりまで切れ目なくつながるサプライチェーンの構築・および日本国内の国際社会における半導体サプライチェーン競争力の強化を目指す。
- 半導体人材の育成・確保
さまざまな産業で活躍できる人材の育成・集積を図り、DX促進を図る。
- 半導体イノベーション・エコシステム構築
半導体関連産業を推進する課程で蓄積した技術や得られた資源をもとに、産業創造を連鎖的に創出・加速するイノベーション・エコシステムの構築を目指す。
(執筆:デジタル行政 編集部)