【長野県高森町】地域で活躍する農業委員・教育委員に対するタブレットの導入[先進事例]
背景
委員会開催にあたり、資料を準備するために費やす時間と大量の紙に悩まされたことがきっかけとなり、タブレットの導入を決定した。
詳細
長野県高森町は、町議会議員・自治体職員に続き、区長・農業委員・教育委員に対して、公務用のタブレットを導入した。
各タブレットには、クラウドの資料共有システムを導入し、
会議において
・資料をタブレット上で確認する
・農地調査の現場でGPS機能を活用して位置を特定する
・現場の写真を撮影して記録する
などの活用をしている。
タブレットを活用することにより、紙媒体で印刷する手間を省け、印刷費用の削減につながっている。さらに、コミュニケーションツールを使い、オンライン会議を行うこともできる。
今後の取り組みとしてはチャットツールを導入し、現場写真をより簡単に共有したり、Zoomによるオンライン会議の併用を検討している。
高森町では、タブレット導入のほかにも契約書のDX化を実現したり
HR-Tech(ヒューマン・リソース・テクノロジー)というICT技術やAIの力で、職員の資質・能力など組織の現状を把握する取り組みも行っている。
町役場業務のDX化を行なうメリットは、対面業務をデジタル化することで新型コロナウイルス感染防止につながり、契約業務においても効率化とコスト削減が見込まれる。
今後取り組みたい自治体へのアドバイス
使う側のPCの知識に大きく依存するため、タブレット自体の基本操作のほか、専用モバイルルータ以外の無線接続(各自宅のWifiやスマホ 経由のテザリング)など、委員の習熟度に見合った運用面のサポートも必要となる。
【参考情報①】
人口:1.3万人
【参考情報②】
新型コロナウィルス感染症対応 地方創生臨時交付金 (内閣府)とは
URL:https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html
※本記事は令和4年9月に総務省より公表された「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」を基に作成・編集している。
総務省「自治体DXの推進」:
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/index_00001.html
「地域社会のデジタル化に係る参考事例集【第2.0版】」:
https://www.soumu.go.jp/main_content/000835268.pdf
(執筆:デジタル行政 編集部)